京都市バス・京都バス一日乗車券 五日目

市比賣神社・瑞泉寺(木屋町界隈)・青龍会(清水寺)

2014年9月15日 晴れ 29℃

500円で巡る京都5日目。今回で5回目となるがこうしてブログを書くというのはなかなか難しいものだ。拙い写真と文章ではあるが楽しみながら続けていきたい。

さて今回は京都の東側をゆっくり散策してみようと訪問地を考えた結果、まずは河原町五条の市比賣神社、女性の神様だけを祀った歴史ある神社だ。続いて少し北へ向かい木屋町界隈をぶらりとして瑞泉寺へ、この辺りは秀吉の時代あたりから幕末ぐらいまでの史跡が多くあり、ぶらりと歩いてみたいと思う。最後は東山五条、清水寺へ。青龍会というのをちょうど行ってるそうなので見に行きたいと思う。


京都駅前(4系統)→河原町正面

京都駅前A2

まずはいつも通り京都駅前A2番のりばよりスタート。最初の目的地の河原町正面まではいくつかのバス(205・17・4系統)が出ているが一番早く来た4系統に乗ることにする。

市比賣神社(いちひめじんじゃ)

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河原町通りを北へ向かい、10分足らずで河原町正面に到着。そのまま北へ歩くと看板が見えてくる。

いちひめじんじゃ01 看板を左に曲がるとすぐに到着。少し古めの住宅街のなか、マンションの下に入口がある。小さな可愛らしい神社だが歴史は古く、平安遷都まもなくに建立され、豊臣秀吉の時代に現在の地に移ったというからかなりのものだ。

いちひめじんじゃ02

いちひめ03 女性の守り神としても信仰を集めているというだけはあり、小さな境内には女性の参拝客が多い、カップルできている参拝客も居るが本殿前で手を合わせて居るのは女性だけでお連れの方は手持ち無沙汰のようだ。また落陽の七名水の一つ「天之真名井(あめのまない)」には歴代天皇の産湯に用いられたという伝承が残るそうだ。

河原町五条(4系統)→市役所前

続いては木屋町方面に向かうため一旦、河原町五条まで歩く。市役所前までは4系統で約15分。そこから御池通を東に木屋町に向かう。

瑞泉寺(ずいせんじ)と木屋町界隈

幾松 三条方面へ向かう前に御池通を北に渡ると桂小五郎と芸者・幾松(後の夫人、松子と称した)の寓居跡(今は料理旅館として営業している)がある。桂小五郎こと木戸孝允が没した翌日、松子夫人は剃髪染衣し翠香院と号し、二人の想い出に溢れた当地で余生を過ごしたそうだ。

たかせがわ

 

次に御池通りを南へ渡り、木屋町通を南へと歩く。先斗町(ぽんとちょう)当たりの細い路地の奥には良い雰囲気の料理屋さんが何件かある。ちらりと表に出ている「おしながき」を見るが、この時間で5000~10000円とのこと、なるほど、と心の中でつぶやき通り過ぎる。

木屋町 さらに南へ歩くと土佐勤王党でお馴染みの武市半平太(たけちはんぺいた)の寓居跡や佐久間象山(さくましょうざん)、維新の十傑の一人、大村益次郎(おおむらますじろう)遭難の碑が見受けられる。(佐久間象山と大村益次郎は連名になっているが一緒に襲われたわけではない)この辺りは幕末、動乱期の名残が今も色濃く残っている。

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瑞泉寺01

三条大橋のたもとを少し下がったところにあるのが豊臣秀次(とよとみひでつぐ)とその一族(妻妾ら39名とされている)を弔うために建立された瑞泉寺だ。小さいながらも手入れの行き届いた庭はなんとも言えない寂しさがあった。秀次は一般に「殺生関白」などと呼ばれることもあるが慕う人々も多く、近江八幡(滋賀県)では今でも秀次の命日に法要が行われているという。

2時間近くぶらりとしたのだがこの三条、木屋町界隈は現代においても繁華街に当たるのだが、その歴史の深さは流石京都であると思わせるには十分すぎるほどであり、教科書に出てくるような人物、事件にまつわる場所が今回紹介した以外にも沢山あるのだから、やはり京都はとんでもないところであると思うのだがいかがだろか。

四条河原町西詰め(207系統)→清水道(きよみずみち)

青龍会(せいりゅうえ)/清水寺(きよみずでら)

青龍会01

さて最後は青龍会をみるために清水寺へと向かう。四条河原町西詰めから207系統に乗り10分ほどで清水道に到着、そこから参道を登り山門へ至る。14時頃より青龍会が開始されるのだが、山門の前庭には多くの観光客が待機している。

青龍会02 境内を廻り、右手の門から、会 奉行(えぶぎょう)の指揮によりおもむろに観音様の化身という青龍が現れ、総勢40名ほどの行道(ぎょうどう)が始まる。法螺貝と拍子木の音が鳴り響き、10m以上はあろう青龍が山門の上から京の町を睥睨(へいげい)し、雄叫びを上げる様は、まるで京の町から邪悪なものを追い払うかのようだ。

seiryuue02

seiryuue03 前庭での神事の後、青龍は群衆の中を門前町に繰り出し、店の前で雄叫びを上げたり、時には店の中を一周しての大活躍で店の人も群衆もおおいに盛り上がり、喜んでいた。

青龍 産寧坂あたりまで引き返しつつ山門へ戻っていく青龍、この青龍会、まだまだ歴史の浅い行事だがこうして実際に見てみると神々しくも勇壮で、色々と暗いニュースが続く中、この行道に世の安寧を願いつつ帰宅しよう。

清水道(100系統)→京都駅前

今日のまとめ

清水道から京都駅前は100系統で約15分、本日の所要時間は約6時間となった。毎回と言っていいほど様々な場所での歴史の深さと多さに驚かされるが、青龍会のようにこれから始まる歴史や、今の街の姿に紛れた市比賣神社などは今も歴史は続いているのだと考えさせられるし、そう思えばこの一日旅も、普段の生活も、また面白みが増すというもんだ。

今回乗った路線:京都駅前(4系統)→河原町正面、河原町五条(4系統)→市役所前

河原町四条西詰(207系統)→清水道(100系統)→京都駅前

使ったお金:一日乗車券:500円 拝観料:0円 昼食・コーヒー代:1600円

所要時間:約8時間

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