京都市バス・京都バス一日乗車券 七日目

京都御苑(きょうとぎょえん)/京都御所(きょうとごしょ)・大徳寺

2014.9.29 晴れ 28℃

500円で巡る京都の旅・七日目。今回は先だって申し込んでいた「御所」の一般参観への参加と一部法堂が特別拝観中の大徳寺に参る予定。御所の一般参観の時間まで余裕があるので大徳寺、御所の順番で巡ってみたい。


京都駅前(205系統)→大徳寺前(だいとくじまえ)

京都駅前A2

さて本日の出発は最近利用度の高い京都駅前バスのりばのA2番から。10:10発の205系統にて大徳寺を目指す。

大徳寺(だいとくじ)

京都駅前から大徳寺までは約45分。京都市内中心部を縦断する形になるので少し時間がかかる。市内を北へ向かい、北大路通までくればあと少し、程なく大徳寺前に到着する。

CIMG0928 バスを降り、案内の看板に従い歩いて行くと総門が見えてくる。総門を抜けると右手に建物が北へ向かいずらりと並んでいるのだが、総門で拝観料を収めるのではなく、中に建つ法堂ごとに拝観料を収める方式になっているとのことだ。確かに大徳寺には勅使門・三門・仏殿・法堂、そして国宝の方丈以外に20か寺以上の塔頭寺院が並んで居るため拝観管理に関しては各寺院にゆだねているということだろうか。(普段拝観できるのは4箇所ほどで、今回の特別拝観でも全ての寺院が拝観できるわけではない)

大徳寺・勅使門 総門から最初に見えるのが勅使門。御所の門を下賜され、寛永17年(1640年)に移築されたとのこと。

大徳寺・三門01 こちらは重要文化財の三門、金毛閣と呼ばれ大徳寺最古の建造物の一つ。応仁の乱で消失したものの大徳寺中興の祖、一休禅師の参従で連歌師宗長(れんがし、そうちょう)の寄進により一階部分を創建、更に60年後千利休によって現在の二階二層門となったそうだ。茶の湯の世界との関わりが深く、国宝の塔頭龍光院密庵(みったん)など各塔頭にも茶室が多く残っている。

大徳寺・方丈 拝観料800円を納め国宝の方丈の中へ、国の特別名勝および史跡に指定されている庭園より見えるのはこちらも国宝の唐門、そのデザインは日光東照宮のモデルに成ったともいわれる。法堂の天井龍図もなかなかのものだったがそれらも含め撮影禁止場所が多いため写真が少ないのが悔やまれる。しかし、いずれも、流石という風格を持ちあわせている。

大徳寺・総見院 織田信長の菩提、総見院は残念ながら「拝観謝絶」。

大徳寺・三玄院 こちらは石田三成の墓所となる三玄院だが同じく「拝観謝絶」。その他にも蒲生氏郷や立花宗茂、大河ドラマでも取り上げられた黒田如水など名だたる武将の墓所、菩提の為の塔頭が数多くある。

大徳寺・高桐院 そんな「拝観謝絶」の多い中、常時公開の塔頭が京都での肥後細川氏の菩提寺となる高桐院である。利休七哲の一人に数えられ教養人・茶人としても有名な細川忠興(ほそかわただおき)、その妻ガラシャなどの墓所がある。なんでもない佇まいも計算されたものだろうが日本人の細やかさやおもてなしの心が感じられるもので、日本の良さを再認識させられる。

侘び寂びを堪能した所で御所の拝観時間が近づいてきたので大徳寺を後にする。

大徳寺前(205系統)→河原町丸太町

大徳寺から御所まではまたもや京都市営バス205系統。大徳寺前から河原町丸太町まで約25分バスに揺られる。

京都御苑(きょうとぎょえん)/京都御所(きょうとごしょ)

御所・寺町御門 バス停から徒歩で約3分で御所に到着。本日13:30集合の一般参観60分のコースに参加する。皇宮警察に参観許可書を渡し、参観者休所で暫し待つ。

御所・宜秋門 係員がやってきて参観開始。こちらは参観者休所すぐの宜秋門(ぎしゅうもん)。

御所・御車寄 こちらは御車寄(おくるまよせ)。昇殿を許されたものの正式な玄関にあたる。

御所・新御車寄 そしてこちらは新御車寄。大正天皇即位の際に作られた御車寄で天皇皇后両陛下の為の玄関になる。時代の流れか新御車寄は自動車のまま中に入れるようになっている。

御所・承明門 朱色と白が目立つ南側正面に位置する承明門(じょうめいもん)。奥には紫宸殿(ししんでん)を望む。紫宸殿はかつての内裏の正殿で天皇の即位、元服、立太子、節会など、最重要の公的儀式が執り行われた建物である。

御所・小御所

御所・御庭池 その後宜陽殿(ぎようでん)小御所(こごしょ)御学問所(ごがくもんじょ)と見て廻る。写真上は小御所、写真下の庭園は向かいにある御池庭(おいけにわ)。小御所は名前の通り内裏の役割の一部を担う場所で会議、対面や皇太子の元服などの儀式に用いられた建物である。その他御常御殿(おつねごてん)、姫宮、若宮御殿などを見て廻り参観は終了となった。

御所の建物は基本的に白壁、そして黒に近い茶色の描く直線と曲線の組み合わせで出来ており「侘び寂び」につながる日本の美意識を感じさせるものだった。例外的に承明門には朱色が使われており廻りと比べると異様に映るが、これは魔除けのための彩色ということだ。

御所・昼食 参観で歩きまわったので御苑西にある仲立売北休憩所でざるうどん定食(780円也)をいただく。味も量も及第点といった所。

御所・蛤御門

休憩所のほど近くの仲立売御門から南へ向かうと蛤御門(はまぐりごもん)が見える。本来の正式名称は新在家御門(しんざいけごもん)なのだが、天明の大火で御所が炎上した折に、滅多に開くことのなかった門がこの時だけは開いたため、固く閉じていたものが火にあぶられて開いたことをハマグリになぞらえて「蛤御門」という俗称が付けられ、以後広く使われることになったそうだ。

御所・蛤御門弾痕 有名な蛤御門の変では門の周辺が長州藩との激戦地となったのだが現在でも門柱に命中した弾痕を確認することができる。

新島襄・旧邸宅 一旦、御所に戻り寺町御門から寺町通へと抜ける。寺町通を南の少し行くと同志社英学校(後の同志社大学)を興した新島襄(にいじまじょう)の旧邸宅が見える。そのまま南へ歩くのだが通り沿いに下御陵神社や行願寺、骨董屋などが並ぶ中、新しい洒落た店もちらほらまじり、なるほど、なるほどと頷いているうちに京都市役所前のバス停に到着。

京都市役所前(205系統)→京都駅前

今日のまとめ

京都市役所前から京都市営バス205系統に乗り約20分で京都駅に到着。本日はこれにて終了。約7時間の旅と相成った。今回巡った大徳寺も京都御苑、御所も非常に広く見どころもたくさんあった。どちらも華やかな部分もあったが重厚さと格式を感じさせるところであった。他の名所に比べても有名ではあるがゆえに詳しく知らなかった部分に少し触れられた気がした一日であった。

今回乗った路線:京都駅前(205系統)→大徳寺前(205系統)→河原町丸太町

京都市役所前(205系統)→京都駅前

使ったお金:一日乗車券 500円、拝観料800円(大徳寺)、昼食代780円

所要時間:約7時間

 

 

 

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