京都市バス・京都バス一日乗車券 十五日目

神光院(じんこういん)・清涼寺(せいりょうじ)・厭離庵(えんりあん)

2014・11・25 小雨 17℃

500円で巡る京都・十五日目。前回に引き続き紅葉の名所巡りということで神光院、清凉寺(嵯峨釈迦堂)、厭離庵を訪ねてみる。小雨の降る中の出発にはなったがその分暖かいのはありがたい。

京都駅前(9系統)→神光院前

京都駅前B1乗り場 本日は京都駅前B1乗り場から10:26発の京都市営バス9系統に乗り込みスタート。堀川通を北へ進み、40分程で神光院前に到着。

神光院(じんこういん)

神光院・参道 バス停からは徒歩3分程、参道に入ると早くも紅葉が出迎えてくれる。
神光院・山門 山門の前には「厄除弘法大師道」の石碑、山門には山号の放光院、寺名の神光院の文字が見える。もちろん本尊は弘法大師像で東寺、仁和寺と並び京都三大弘法の一つである。

神光院・紅葉01

神光院・紅葉02 境内には小さな池が幾つかあり、石橋が掛けられていたり、側に石灯籠が立っていたりそれぞれ趣が違って面白い。また、紅葉だけではなく様々な植物が植えられており深い緑から紅葉までの対比が楽しめるのも個々の特徴である。

神光院・山茶花02 四季折々の顔を見せてくれる神光院だが、この季節には紅葉以外にもここにしか咲かないという八重の山茶花が見頃となる。紅葉のように派手ではないがところどころに咲く真っ白な花が心に残った。

神光院・空海像 紅葉に並んで弘法大師の石像がひっそりと建つ。紅葉の赤、苔の緑の組み合わせも奥ゆかしく感じる。

神光院前(1系統)→千本北大路(205系統)→西ノ京円町(91系統)→嵯峨釈迦堂前

さて次の目的地の清凉寺/嵯峨釈迦堂へ行くには少しばかりの乗り換えが必要になる。千本北大路、西ノ京円町で乗り換えて合わせて約40分程で嵯峨釈迦堂前に到着。

清凉寺(せいりょうじ)/嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)

嵯峨釈迦堂・山門 嵯峨釈迦堂のバス停からは徒歩で約1分、五台山の山号を掲げた仁王門が見える。名前の通り本尊は釈迦如来、いわゆる「三国伝来の釈迦像」である。また光源氏のモデルの1人と言われる源融(みなもとのとおる)ゆかりの地でもある。

清凉寺・本堂 仁王門からまっすぐに進むと本殿にあたる。拝観料700円を納め本殿内へと進む。もちろん国宝の本尊はここに安置されているわけだが残念ながら撮影は禁止。とにかくこの像に関しては像そのものも凄いが像内納入品のほとんどが重要文化財に指定されているというのも凄い。およ千年前、開基、奝然(ちょうねん)が中国で作り上げたというが、中には布で出来た五臓六腑を始めとする数々の貴重な歴史の証が隠されていたのだからロマン溢れる話だ。

嵯峨釈迦堂・慰霊塔

嵯峨釈迦堂・弁天堂 さて今回のメインの紅葉狩りである。まずは本堂の北にある池に浮かぶのは弁天堂と慰霊塔。橙色から深い紅、薄緑に深緑の取り合わせが鮮やかである。慰霊塔は先の大戦の犠牲者を弔うためのもので地下にはひめゆりの塔、その他、各戦跡の血染めの小石などが納められている。

清凉寺・多宝塔 こちらは多宝塔、後ろには源融の墓もある。

嵯峨釈迦堂・秀頼首塚 本堂西側にあるのが豊臣秀頼の首塚。大阪城・三の丸跡地の発掘調査の際に出土したものを埋葬したという。首には介錯の跡があるそうだ。本堂寄進などの縁によりこの地に眠ることになったわけだが長い歴史の中、秀頼だけに限った話ではないが、何度も天災、戦火で壊されては直されてきて、今こうして参拝することができる事の凄さを毎回感じさせられる。

厭離庵(えんりあん)

続いて向かうのは京都の紅葉の名所の中でも穴場的存在と言われる厭離庵。清凉寺からは西へ歩いて5分ほどだが参道への入り口はかなりわかりにくい。一ヶ月ほどの一般公開の時期のみ案内の看板が建っているが、これを発見できないと迷うハメになるので注意が必要である。

厭離庵・山門01 薄暗い竹林に囲まれた参道の奥に小さな山門が見える。ここ厭離庵は元々藤原定家(ふじわらのさだいえ)の山荘であり、小倉百人一首編纂の地であるという。後に荒廃したが冷泉家(れいぜいけ)が再興し霊元法皇により厭離庵の寺号を受けたのが始まりとされている。

厭離庵・03

厭離庵03山門前で拝観料500円を納め先へ進むのだが、今までとは違う紅葉の美しさに息を呑む。紅葉を通して射す光は紅く、そうでなくても深く赤い空間をより一層紅く染める。

厭離庵04

厭離庵05 毎年11月から12月の一ヶ月ほどの期間のみ一般公開されているのだが今年は12月7日まで、見頃が過ぎた落ち紅葉もまた美しいということだ。正直どれほどのものかと半信半疑で訪れたのだがこれほどまでとは驚いた。東福寺などのスケールの大きい紅葉も迫力があって絢爛だが勝るとも劣らない素晴らしい光景であった。

嵯峨釈迦堂前(28系統)→京都駅前

興奮冷めやらぬままではあるが時間となったので帰宅の途につく。嵯峨釈迦堂前まで戻り京都市営バス28系統に乗り京都駅前まで戻る。

今日のまとめ

今回も引き続き紅葉巡りとなったのだが京都の良さは秋にこそあるのではと思えるほど、どの地の紅葉は美しかった。

ただ厭離庵は中でもインパクトが強く、京都の懐の広さというか奥の深さに改めて驚いた。

今回乗った路線

京都駅前(9系統)→神光院前(1系統)→千本北大路(205系統)→西ノ京円町(91系統)→嵯峨釈迦堂前

嵯峨釈迦堂前(28系統)→京都駅前

使ったお金

一日乗車券:500円 拝観料:1200円(清凉寺・本堂、庭園、霊宝館共通:700円 厭離庵:500円)

所要時間:約7時間

 

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