京都市バス・京都バス一日乗車券 十二日目

青蓮院(しょうれんいん)・大覚寺(だいかくじ)・祇王寺(ぎおうじ)

2014・11・05 曇時々小雨 17℃

500円で巡る京都・十二日目。今回は親鸞上人が得度した青蓮院、そろそろ紅葉の始まった大覚寺、最後に平家物語でも有名な平清盛と白拍子・祇王の悲恋の舞台ともなった尼寺、祇王寺を巡ってみたいと思う。

京都駅前(5系統)→神宮道

京都駅前A1 11.05 本日のスタートは京都駅前A1番乗り場。京都市営バスの5系統に乗り神宮道まで行く。

青蓮院(しょうれんいん)

青蓮院門跡01 京都駅前から神宮道までは約30分。バス停から歩く事約5分、青蓮院の門前に到着。山門には「青蓮院門跡」とある。最澄が比叡山延暦寺を開くにあたり比叡山々頂に幾つか住坊を作った中の一つ「青蓮坊」が由来となってるとのことだ。

青蓮院・華頂殿 襖絵 入り口で拝観料500円を納め中へ進む。最初に目に付くのが華頂殿の蓮の襖絵である。ロックプロデューサーも務める画家・木村英輝氏寄贈のもので決して歴史あるという作品ではないが、とても綺麗で力強い。

青蓮院・相阿弥の庭

青蓮院・一文字手水 華頂殿に続いて小御所へと向かう。小御所は平安時代末は門主の居間であったが、天明の大火の際、後櫻町(ごさくらまち)上皇が青蓮院を仮御所として使った際に上皇も使用した建物である。ここからは相阿弥の庭や豊臣秀吉が寄贈したと言われる一文字手水鉢が見られる。

青蓮院・本堂、翡翠 小御所の奥には本堂がある。本堂とはいえ大きくはなく、むしろ小さめかも知れない。名を熾盛光堂(しじょうこうどう)という。本尊は熾盛光如来、熾盛光如来を本尊とするのは日本唯一だそうだ。写真は祭壇に置かれた翡翠の玉、中心の文字は熾盛光如来を表す種子(しゅじ、仏さまを表す梵字)。

青蓮院・宸殿 小御所の西向に建つのは宸殿、寺内で最も大きな建物となる。宸殿は門跡寺院特有のもので、主要な法要はここで行うとのこと。親鸞聖人が得度をした場所でもある。残念ながら撮影は禁止。(案内の人によればフラッシュの光が装飾の色に影響するからとか。ちなみにフラッシュ無しでも撮影はダメとのこと)

青蓮院門跡・相阿弥の庭

青蓮院・相阿弥の庭02

青蓮院・相阿弥の庭03

華頂殿と小御所を結ぶ廊下より相阿弥の庭へ出てみる。龍心池と背後の緑が真っ先に目に入る。池には綺麗な反りを持つ跨龍橋(こりゅうのはし)が架かり山を模したその上には石塔が見える。門跡寺院ということも有り現在に至るまでのほとんどの門主が皇族のためか上品な佇まいを感じる。庭の奥には茶席の好文亭がありお茶を楽しむこともできる(1,000円)。

さて次の目的地へ向かうため境内を囲むように建ち、天然記念物でもある大楠木にも別れを告げて山門を戻る。

神宮道(46系統)→四条大宮(91系統)→大覚寺

大覚寺(だいかくじ)

大覚寺01 神宮道のバス停から京都市営バス46系統に乗り、一旦四条大宮へと向かう。四条大宮で91系統に乗り替え約40分程で大覚寺に到着。

大覚寺・華供養塔 入口を左に折れると華供養塔が見える。大覚寺はいけばなの発祥地と言われ「嵯峨御流」の総司所(家元)である。嵯峨天皇が、嵯峨院を造営した際に作庭した大沢池の菊ヶ島に咲く野菊を手折り、器に生けたのが始まりだそうだ。入り口で拝観料を600円納め中へと進む。なお今回は近くにある祇王寺にも立ち寄る予定のため大覚寺と祇王寺の共通拝観券のため600円となる。(本来は大覚寺500円、祇王寺300円)

大覚寺・嵯峨菊01

大覚寺・嵯峨菊02 ちょうどその嵯峨独特の菊、「嵯峨菊」の季節ということもあり境内ではいたるところに嵯峨菊が展示されていた。普通の菊に比べ花弁が細くなっているのが特徴で、殿上から眺めるために通常より高い2メートルほどの高さに花がつくように仕立てられているそうだ。

大覚寺・大沢池01 さて今回は以前訪れた際にはあまり時間の掛けられなかった大沢池を中心に見て回るつもりなので、境内の東側に進む。池沿いを西に進むと「大沢池名古曽滝跡」の石碑が建っている。この大きな池自体(周囲約1㎞)が庭園の一部になっており日本最古の人工の池となる。

大覚寺・心経宝塔

大覚寺・名古曽滝跡 五社神社、心経宝塔を通り、嵯峨の梅林を抜けると名古曽の滝跡がある。木が茂ったあたりに岩が幾つか固まっているところがかつての滝口なのだろう。今ではすっかり水量も少ないが面影は残り、ほんの少しばかり(地面を湿らす程度)ではあるが水も流れている。平安時代にはすでに滝は枯れていたそうで、藤原公任(ふじわらのきんとう)が読んだ”滝の音は、たえて久しくなりぬれど、名杜(なこそ)流れて、尚聞こえけれ”の歌がある。

大覚寺・大沢の池

大覚寺・大沢池03 生憎の曇り空ではあったが草木も色付きはじめ秋が深まってきたことを感じさせてくれる。大沢池を堪能し、本日最後の目的地、祇王寺へと向かう。

祇王寺(ぎおうじ)

祇王寺への道01 さて、大覚寺から祇王寺まで一応バスもあるのだが、一時間に三本ほどしか無く、最寄りのバス停からも徒歩15分程度、聞いた所によると大覚寺から歩いても30分程度とのことなので歩いて祇王寺を目指すことにする。途中、土産物屋やそば屋、湯豆腐屋などが点在しているのだが歩いているうちにまさに日本の原風景のような景色に変わってくる。ところどころ紅葉している山を背景に畑には秋桜が咲きなかなかの風情である。

祇王寺01 途中から坂道が続き思っていたよりもきつかったのだが、竹林の参道を進むと祇王寺が見えてくる。ここ祇王寺は元々往生院という寺院であったのだが平家物語にも登場する「白拍子 祇王」が身を寄せたことから現在の名前になったそうだ。平家物語によれば平清盛の寵愛を受けた祇王が同じく白拍子の仏御前を清盛に合わせた所、清盛は仏御前に心を寄せるようになり、最後には祇王を追い出してしまう。途方に暮れた祇王は母と妹と往生院に身を寄せたといい、後年、いつか自分も同じ目に合うのではないかと案じた仏御前もお詫びを兼ねて来たという。

祇王寺02 その後往生院は荒廃し、明治初年には廃寺となったのだが、残された墓と仏像を保管していた大覚寺の楠玉諦師がこれを惜しみ、再建を計画し、当時の京都府知事北垣国道氏が別荘の一棟を寄付したものが現在の建物となっているそうだ。今では苔の庭など美しく手入れされている。悲恋の舞台としての祇王寺だが竹と苔に囲まれた姿はそれにふさしい趣を感じさせてくれる。

さて当たりが薄暗くなってきた所で本日は終了。京都駅に向かうためバス停へとむかう。

嵯峨小学校前(28系統・西行き)→京都駅前

今日のまとめ

祇王寺から嵯峨小学校前バス停まで歩くこと約30分。京都市営バス28系統の西行きに乗って京都駅までは約30分である。早いもので11月ともなると夕方にはすっかり肌寒く、さらに日没も早いのだから一日で楽しめる時間も少しづつ短くなっている。しかし秋、そして冬には又違った顔を見せて楽しませてくれるのが京都。次回も楽しみなのだが今回は些か歩きすぎたようで体が悲鳴を上げている。

今回乗った路線

京都駅前(5系統)→神宮道 神宮道(46系統)→四条烏丸(91系統)→大覚寺前

嵯峨小学校前(28系統・西行き)→京都駅前

使ったお金

一日乗車券:500円 拝観料:1100円(青蓮院:500円 大覚寺・祇王寺:600円)

所要時間:約7時間

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